小学校や子育て世代と郷づくりをつなぐキーパーソン
郷づくり神興東の副会長である占部さんに郷づくり活動を始めたきっかけや活動に対する思いを聞きました。
今回は神興東郷づくり交流センターに赴き取材をしました。
〇郷づくりに携わるようになったきっかけ
結婚を機に16年前から福津市に住んでいます。郷づくりは義父が区長をしたときに初めて知りました。その後、保護者として小学校のPTA本部役員をしているときに、文化祭や運動会など小学校のイベントに運営側として参加する機会が増え、郷づくりの役員の方との関わりができました。そこでの交流がきっかけで奥会長に誘われて、今年の4月から神興東郷づくりの副会長として活動しています。
〇郷づくり活動について
副会長のほかにも、コミュニティスクールの担当や機関誌の編集長として活動しています。
機関誌では今年度から新たな試みを取り入れました。
まだ新体制になって2号目ですが、これまで縦書きだったレイアウトを横書きにしたり、写真を増やしたりするなど、読む人の目に留まりやすくなるようにしました。
内容についても、これまでは郷づくりの行事が中心でしたが、より多くの方に親しみを持ち、楽しんでもらえるように、ペット情報を掲載するなど、地域のことを身近なところから知ってもらい、興味を持って欲しいと考えながら工夫しています。また、これまで印刷会社に頼んでいた印刷を、ネット印刷に変えたことで経費の削減につながりました。
〇神興東郷づくりの特徴
郷づくりに参加して思うことは、義務感で仕事をしている人がいないということです。
それぞれの方が地域のために自分のできること、得意なことを楽しみながら取り組んでいます。現在郷づくりには、ご年配の方が多く、様々な分野のプロが集まっているため、経験を踏まえたアドバイスを貰えます。誰かが活動しているところを見ているととても楽しそうで一緒に活動したくなります。
また、神興東郷づくり独自の活動として、郷づくりの顔が見えるように、『広報ふくつ』を自分たちで地域の各世帯へポスティングしています。
〇郷づくりの今後について
今後、私は若い世代とご年配の世代の橋渡し役となり、様々な世代の方を郷づくりに取り込んでいきたいと考えています。
現在の郷づくりについて、どれだけの方が知っているか考えた際に、学校で地域のことを学習している子どものほうが郷づくりと関わりがあり、子育て世代よりも知っているかもしれないと思いました。これからの未来に関係のある子育て世代の意見があると、郷づくり活動はさらに良くなると思います。
また、これまで郷づくりと関わりがあった子供たちも中高生になると、郷づくりの活動に関わる機会が減ってしまっている現状があります。そのため、若い人達に郷づくりにどのように関わってもらうかを考えていかないといけないと思っています。
また、定年退職した方など「これから何をしようか。」と迷っている方に、新たな活躍の場として、郷づくりに来てほしいです。
様々な世代の方に、まずは郷づくりを「行けば何かわかる場所」として気軽に訪れてもらい、イベントに参加してもらいながら、いずれは郷づくりの活動に携わっていってほしいと考えています。
研修職員の感想
- 今回の取材では、子育て世代の方から実際に郷づくりの活動に参加して感じたことや、ママ友などの郷づくりに対する思いなどを聞くことができました。占部さんは子育て世代と郷づくりの橋渡し役として活躍されており、まずは郷づくりについて知ってもらうことが大事だなと改めて思いました。
- 郷づくり活動が発展していくために、様々な世代の方が参加する必要性を強く感じました。
- 取材を通して、若い世代にもっと参画してもらうためには、自然と郷づくりの活動に参加しているような「楽しみの場」にしていくことが必要だと思いました。
- 地域のための温かい神興東郷づくりを今後若い世代につないでいくためにも、多くの方にこの記事や郷づくりの活動について知ってもらいたいです。