研修職員の郷づくり取材レポートVol.2

福間郷づくりを担当する若手研修職員さんが、地域で活躍する「福間の人」を紹介してくれました。

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テーマ:『郷づくりと松林』

取材した方:ふくま郷づくりの会 事務局長 廣渡 策生さん

「郷づくりと松林」というテーマで事務局長の廣渡 策生さんにインタビューをしました。廣渡さんは、「白砂青松のふくま」を守るために、環境景観部会の会員として松林の保全や活用などにも尽力されています。 今回は、毎年恒例の行事「海岸松林ウォーク㏌ふくま」に参加させていただき、廣渡さんの「郷づくりと松林」への熱い思いを伺うことができました。

 

◆郷づくりに携わることになったきっかけ

郷づくりに関わって今年で(令和4年10月当時)8年目になります。以前から定年退職後に何かボランティアをしたいと考えていたところ、偶然ボランティア活動をしている先輩や同級生と再開しました。それから、ボランティアガイドの会や郷づくり活動などに携わるようになっていきました。また、同時期に松林清掃や郷育カレッジなどのボランティア活動を精力的に行っている地域の方々と交流があり、感銘を受けたことも、きっかけです。

◆印象に残っている活動や思い入れのある活動

地域の中学生とともに行っている松林保全活動です。子ども達は当日にただ活動するだけでなく、事前に勉強し、活動後も振り返りを行い、自発的に活動に携わっています。1年生から3年生まで活動を継続しますが、年々子ども達の成長を感じることができ、とても感動します。学校の授業以外でも月に1回、約50人の子ども達がボランティアで松林保全活動に参加しており、子ども達と一緒に活動することはモチベーションの向上に繋がります。

◆松林ウォークについて

今年で9回目(令和4年度)となる松林ウォークは台風で一度だけ中止になりましたが、少雨でも実施し、毎年多くの方に参加してもらっています。生まれ育った花見の松林と海の景色が好きで、松林ウォークで参加者に歩いてもらえるとうれしくなります。コロナで頓挫してしまいましたが、以前はイベントの幅を広げるためにキッチンカーの出店なども行っていました。今後は、松林と西郷川を組み合わせた新しいコース作りにも挑戦したいと思っています。しかしながら、その一方で問題になるのが人手不足です。当日は、たくさんの人が手伝ってくれますが、事前準備の人員確保が難しい現状です。啓発活動はできていますが、担い手不足問題はこれからもずっと続いていくと思います。

今後の郷づくりについて

まだまだ郷づくり活動の認知度が低いように思います。郷づくりの会報については、以前は配っても反応がありませんでしたが、今は楽しみにされていることが見えてきました。しかし、活動をどのようにお知らせするか、どのようにしたらもっとふくまりんに足を運んでもらえるか、なかなか良い案がありません。もっと、活動を広げたいと思う一方で、資金が足りなくなるという問題もあります。現在、活動資金については、全て市からの交付金で賄っています。もっと活動を増やすとなると資金の確保も必要になります。また、担い手不足という課題もあります。新しく何かを始めると、意外と人は集まってくれます。しかし、それを次世代に引き継ぐときになかなか人が集まらないのが現状です。いつでも、誰でも来て、楽しんでもらえる交流センターにしたい、これが一番強い思いです。

 

第9回 海岸松林ウォーク㏌ふくま

◆研修職員の感想(全員にひと言ずつ)いただきました)

 地元地域のことについて、知ったつもりになっていましたが、改めて行事への参加や取材をさせていただいたことで、新たな発見があり、より深く地域のことを知ることができました。これからも、地元地域に積極的に携わっていきたいと思います。

海岸松林ウォークにさんかできたのは、今年で2回目で、前回よりも全体を見て行動することができたと思います。今後も郷づくりに参加し、地域にも目を向けられるようにしたいと思います。

福間郷づくりのイベントの中で、最も大きなイベントである海岸松林ウォークに携わることができ、ほんの一部ではありますが、関係者の方々とお話ができて、様々な思いに触れることができて良かったです。今後も職員として、個人として携わりたいと思います。

海岸松林ウォークに参加することで、普段からお世話になっている地域の方々と共に活動し、コミュニケーションをとることができ、より一層地域のことを知ることができました。今後も積極的に郷づくりに携わっていきたいと思います。